なぜ建物の改修・解体工事をする上でアスベストの検査を必要とするのかは、作業員などの健康被害を危惧しているからです。健康被害により悪性中皮腫や肺線維症などの病気を引き起こし、肺がんになるリスクが非常に高いといわれています。建物の解体業者の中には長年従事していたことにより、肺がんで死亡してしまった人も後を絶ちません。ばく露から発症まで15年から40年など個人差はあれども長い潜伏期間があるため、できる限り安全性を確保するうえで大切なポイントとなる検査を行うことが必須化されたのは当然といえます。

吸い込んだ量と発症率はまだ研究の域を出ていないといいますが、長年従事している人が多ければ多いほど発症率が高いことは知られている通りです。短期間・低濃度アスベストのある場所にいたときに吸引した量と肺がんなどの病気の発症率との関連性は、研究機関での発表が待たれるといいます。できる限り吸引しないに越したことはないというのが研究者たちの総合的な判断となっているため、建物の解体や改修工事をする上では、必ず事前調査でアスベスト検査をしたほうがいいです。吸い込んだ人すべてがレントゲンを利用して、肺が白くなってしまって石綿が原因だと明確になるわけではありません。

定期的に医療機関を受診して人間ドックをはじめとした検査を受けている限り、肺が白くなっていればすぐにわかるといわれています。少量であれば体外に排出される可能性はあるけれど、量が多ければ多いほど体内に蓄積されて、健康効果に悪影響を及ぼす可能性が高いです。アスベストの検査のことならこちら